エジプト展

友人と博物館へ出掛けた。エジプト展は連休で一杯な人である。エジプト人は生と死と再生を大切にした。死後の世界や甦りを大切にしている。日本の古墳の壁画は珍しいがエジプトでは日々の生活が事細かく書き記されている。従って石室内も大変広い空間を有している。お墓への取り組みの関心の高さはいかなる国も同じ様だが、昨今の日本人のお墓の観念を思う時、何と貧相に成り下がってしまったのかと落胆させられてしまう。死して再生する子宮に抱かれるお墓こそ完成されたお墓となる。散骨で撒かれて藻屑と消えてどの再生の道が開けるのか。発見されて世間の目にさらされる死体にもなりたくない。