お寺にてのお墓の講演会

佐賀の曹洞宗のお寺さんに招かれてのお墓の講演会に出席した。10時からは施餓鬼の御勤めがあって僧侶が10人ほど出席されて檀信徒の皆様も200人は参加されている。御勤めが終了すると本堂のご本尊様を背にしてのお墓と先祖の講演会である。いつもと勝手が違う事は僧侶の皆様方が聞いておられることと、このお寺に立つ霊園のお墓に付いて差し障りが露骨にあることを避けねばと言う配慮が頭をよぎる。自由に何の束縛も受けずに話す事が私の信条であったのであるがスポンサーに気を使うような事もある思いがする。このお寺は田舎の山寺であるが講演の前に墓地を拝見していると素晴らしい旧石を見つけた。3基の板碑が無縁塚の後部に無造作に立てかけてある。高さ2メーターほどの立派な板碑に円相が刻まれている、これは県の文化財クラスだ。また本堂の前には顕教の四方仏を漢字で書いたこれも堂々としていて文化財クラスであるがいずれも人に気付かれる事なく立っている様は誠に残念である。