追加戒名彫刻

お墓のお世話をしたからには死者が出ての追加戒名彫刻を受ける事も多い｡たった一行ほどの戒名を追加彫刻する為には住職による抜魂や入魂のお世話をして頂かなければならないし墓地の墓石へ彫刻する手間ヒマも甚大である｡昨今の石材店の浅知恵では、仏石に戒名を刻まずに横にある霊標へ刻む事を薦めている、これだと住職の抜魂入魂作法も不要だし簡単に抱えて帰っての彫刻も出来やすい｡石屋はそれが安易で喜ぶだろうが、当の死者から言うと仏石に刻んでこそ仏との一体であって一番喜びある建墓供養作法なのである｡岡山での彫刻立会いも寒くて大変であったがこれが何よりの死者への供養となる｡