お寺の落語会

文我師匠の真面目に取り組まれる芸風に感動して既に20回目となった。抽選会があって、めったに当たる事もない色紙に当たった。文我・三歩・三象・雀五郎の寄席書きであった。青年時代の闘病中に耳にするラジオの声のみが癒しであった。桜井長一郎の物真似や米朝さんの落語、衣笠山の狸坊やのお便り、そしてビートルズの曲、苦難が乗り越えられた原点がここにある。文我さんの落語『らくだ』を聞きながら、亡き枝雀師匠の『寝床』を聞きたくなった。障子の向こうから信者さんの唱える読経と落語の笑いがシャッフルするお寺ならではの会場であった。