お見舞いに宝くじ

知人のお見舞いに地下鉄を降りた。
何か気の利いたお見舞いの品でも探そうと思っていたら、
宝くじ売り場が有った。
「一枚幾ら?」と聞くと「百円!」との事だから、
連番とバラ番を買った。
「お見舞いにしようと思っている」と言うと、
「良く当たるように黄色の封筒に入れておくワ」と言って渡してくれた。
知人は以前より重篤な感じで胴にコルセットを巻いていた。
せめて、痛みが取れれば良いのに。
我が家へ持って帰った宝くじは早速仏壇に置いた。
今まで、ソーラーの猫が頭と手を振っていた所に鎮座した。
電動招き猫を母の病院に持って行った後釜と成って幸運の宝籤の女神は微笑むのか。