墓塔への納経

butuboken2010-05-28

墓塔へは必ず家宗旨に添った写経が奉納してなければなりません。
仏塔を見ると『大乗妙典奉納』とか『宝篋印陀羅尼経奉納』とか書かれていて、仏典を奉納した事が示されている。
お墓への墓塔にも写経奉納は必須である。
お経の納められていないお墓はクリープを入れないコーヒーに等しくて欠陥なる墓石と言われても仕方がありません。
此処に五輪塔と位牌墓と地蔵尊墓が立てられていて、そこへ肝心要の写経奉納に出掛けて行きました。
真言宗のお家ですから沢山の般若心経を書かれています。
最後に書くのは宛名書きのみであって書いた人の名前を書いてはなりませんし他の願い事を書くのもいけません。
願う事は唯一つ、亡き人の菩提や供養のみを願うのです。
書いた人の名前を書けば、自分への利益を求めた事となってしまいます。
『為(故人の戒名)供養』とのみ書きます、
また、『為(◎◎家先祖代々)供養』とします。
ビニールや金属の筒に入れないで裸のままで土へ溶けて行くように納めます。