神道のお墓が立つ

春日大社宮司をされた事が有る立派な由緒あるお家の建墓に立ち会った。
間口12尺で奥行きが19尺の広い墓域だ。
そこに50基ほどの墓石が乱立をしていた。
神の墓石も仏の墓石も、それこそ大小が入り乱れて聖域のイメージも湧かないぐらいと成っていた。
全てを五輪塔へ合祀をし、横に代々墓を立てた。
内陣には伊勢神宮の白玉石を敷き、
外陣には那智の黒石を敷いた。
墓石には神道の教えに則して『奥津城』と刻み、
五輪塔へは『遠津御祖』としている。
旧の棹石は無縁塚へ合祀をし、
お骨とお土を石棺内の土へ還って頂いた。
大祓詞も奉安されてサラシを巻き
後は入魂式を待つのみと成った。