禅宗の位牌に円相を刻む

禅宗の位牌へ『円相』を刻みます。
私は、お墓の本にも、講演会でも35年間言い続けてきました。
本を読まれたお客さんから電話がありました。
「仏壇屋へ行って円相を刻んでください」と言ったのですが、
キョトンとされて意味不明な事をおっしゃられました。
「そんなこと言われたのは初めてです」と、
「初めてなどと言う店では頼みたくないので別の店へ行きました」、
「専門家の人に円相を刻んでくれなどと言った事で機嫌を損ねたのか愛想が悪かって、そこも依頼をしませんでした」と言う内容でした。
仏壇屋が禅宗の円相を知らないなんて専門家として失格です。
そんな店へ位牌を頼むことは不安です。
今まで円相を刻んでこなかった証拠です。

禅宗の位牌の頂部(白毫)へは釈尊のシンボルである円相を刻めばこそ位牌の役割が成り立つのです。
お墓も同じです。
墓石の頂部に円相を刻んで純白を挿入いたします。
禅宗の墓石や位牌に円相がないなんて、
基本が為されていない欠陥としか言いようがありません。