新しい亀甲墓が立たなくなったので、必然的に洗骨を納める廚子甕も無くなってしまった。
若い人たちが、死者の皮を削いだ骨を甕へ入れる姿は想像できない。
陶器屋さんへ行ってみると甕が置かれている。
小型でも2万円、彫刻もされている。
もう一方はそっけない家型の甕だが値段が6万円。
どこに違いが有るのかが分からない。
標準的は甕だと20万円はするようだ。
民俗館で見てみると立派な芸術品的な甕が有った。
昔はこう言った素晴らしい甕へ納めて葬ったのです。
死者への尊厳と奉仕が今では感じられない。
産んで育てて下さった親への死後の追善なんて全く為されていない。
