火屋勤行

胎児が突然にお亡くなりになられました。
僧侶が行けないと言う事で、
私がお世話を勤めました。
病院へ行って、お母様が生を受けながらこの世に生まれる事も出来なかった胎児に最後のおっぱいを含ませられました。
小さな棺内にヤクルトやお菓子や花を一杯納められました。
火葬場の職員様の対応も優しくして下さいました。
最後の読経を勤めました。
お母様は帝王切開の為出られず、
ご主人と祖父母で最後のお別れです。
早く往った胎児に涙で合掌しておられます。
六ヶ月の胎児ですので、どれだけ焼骨が有るのか不安でしたが、
何とか頂く事が出来ました。
僅かに残された遺骨に向かって法華経寿量品第16番を唱えました。
ご主人も一生懸命に収骨されました。
女の子ですので、赤いお骨袋に納まって、
祖父母のお家へ帰ります。