病室で水入らず

七階からの見晴らしは素晴らしく良い。
大文字と妙法と左大文字と舟形が見える。
比叡の峰が凛として聳える。
四神相応の風水に適った平安京が見渡せます。
上弦の月が顔を出しました。
思わず吉田拓郎の旅の宿を口ずさみます。
上弦の月だったね、久し振りだね、月見るなんて〜』。
吉田拓郎は元気なんだろうか。
青春真っ只中だった。
妻の居る個室で眺めていた。
病んでみて妻の存在と夫婦の在り方を感じ入った。
退院をすれば仲良く老後を有意義に生きて行きたい。
明日退院が決まっている。