施主と石材店のはざまに立ちて

施主から石を見て欲しいと依頼を受けて出掛けました。
最高級の庵治石で立てられているのに、石の目が気に入らないとの申し出でしたから、よっぱど悪い石を提供した悪どい石材店と思って行ったのですが、
石は普通の石と言うか最高級品に相応しい堂々とした銘石でした。
施主は一体何に引っかかってクレームを付けているのだろうか。
私と石材店は何の面識も利害関係も無い。
しかし、肩を持つならば石材店の方にだ。
見積もりも拝見したが安い、しかもさらに出精値引きをしていて安い上に安くなっている。
親戚がもっと安く良い石で立てているので見て欲しいと案内されて行って驚いた。
何が良い石なのか?。悪い石だ。
目が粗くてムラや筋が謙虚で極上品ではない。
好みは個人差だから、私が良い石と言っても嫌な物は嫌なのかもしれない。
であるならば、後は金銭でけりを付けなければどうしようもない。
ご主人の為の建墓も、トラブルとなって1年半も開眼入魂をせずに置きっぱなしの墓石を見て悲しんでおられる事でしょうし早く解決する努力を石材店も考えなければなりません。