霊園に立つ墓石を前にして研修会

石材店の営業の方への現地研修と言う事で出掛けました。
駅までお迎えに来て頂いて近くの霊園へ向かいました。
石材店の関係する霊園ではありません。
駅から近い物ですからここを研修の場所にしたまでです。
大変広い霊園で凄い墓石の数です。
しかし、正しいと言うか良い墓石は一基も有りません。
全てが○○家之墓です。
お墓の記号のオンパレードです。
聞くと、この霊園の指定業者は一軒で他の業者が入れないそうです。
そうでしょうね。
一軒と言う安堵感から、こう言った石売りで終わっているのです。
競争が有ればもう少し勉強もしなければなりませんしサービスにも努めなければならないでしょう。
競争相手がいなくて自由気ままに建てた結果が今に見るこう言った石組に終始しているのです。
仏種子を刻んだ墓石は一軒もありません。
五輪塔が数基ありますが、台石の建立者名の面を向かって右に据える始末でてにおえない失態です。
五輪に刻む仏種子も何故、空輪に南無、風輪に阿、火輪に弥、水輪に陀佛、と刻むんでしょうか??。
生前墓の夫婦墓(夫が存命で妻が死亡)で、夫の戒名の全文字を赤で塗っていますが、
ここは法号にのみ入れれば良いのです。つまり居士の上の二文字です。
墓前燈籠の火袋も間違いだらけです。
必ず向かって右に太陽で向かって左に月が来るように据えて下さい。
薬師三尊の向って右が太陽の日光菩薩で向かって左が月の月光菩薩と覚えれば良いでしょう。

ご案内をして下さった石材店の営業マンは見ること聞く事が初めてなのか新鮮なカルチャーショックを受けたようで大変感動しておられました。
一軒の石材店の霊園での現地研修が終わりました。
次回から、この石材店の営業各位は、
正しい説明が出来て顧客の利益を十分に提供をし成約に結び付き、
正しいお墓が未来に立ち続けて行く事でしょう。
石材店って本当に良いお仕事ですね。