成就院に立派なお墓が立ちました

この墓地で一番正しくて力溢れるお墓が立ちました。
此処は真言宗智山派の寺院内墓地です。
民間霊園であれば自由気ままに立つ墓石の中には、間違いだらけの物もあります。
寺院内墓地にいい加減な物を立てるわけには行きません。
墓石の正面には真言宗のア字を刻み、しかも仏像を示す純金箔が挿入されています。
墓石の正面が『◎◎家之墓』であってはなりません。
墓石へ、宗派の最高佛である大日如来をお迎えしてこそ、この石が単なる石ころからご本尊様をお迎えした仏石へと変化するわけで、その為の開眼式なのです。お迎えをした仏様の眼を開く心を注入する儀式を住職に営んでいただく事こそ開眼供養なのです。ア字が無くてご本尊様を迎えていない看板の標識の墓石の何処に仏の魂を入れると言うのでしょうか?。墓石に必ずご本尊様をお迎えしたア字を刻んでこそ住職のパワーが頂けるのです。単なる石ころから仏の石に変生する儀式が開眼供養式ならば、墓石の仏石に建立者名を刻んではなりません。仏石に悪戯書きなる俗名は刻めないのです。聖なる石に刻める資格の文字は戒名のみです。俗名の建立者名は、仏石を支えているその下の石である『人石』の、しかも下座へ遜って刻むべしなのです。幾ら人石と言えども墓石ですから、赤色を入れて墓石への飛込みを回避しておきます。
墓石が立ち上りますと必ず写経奉納を勤めます。
このお家も沢山の般若心経をお納めに成られました、
僧侶の読経が一番ではありますが、身内が書いてくれるお経こそ大喜びを為さいます。
この墓地には御供えの中で最高の『灯り』が備わっています。
一対の墓前燈籠です。
火袋の向って右には『太陽』が、向かって左の下座には『月』が備わり、夜も昼も月と太陽の灯りが降り注ぐ聖地に成っています。
内陣と外陣に区分けされていて、内陣には真砂土の上に赤土を敷いて白川砂を敷いています。外陣は那智の黒石です。赤土で魔を避け、白土で聖域を荘厳しています、まるで伊勢神宮勇払しています。
最高の墓塔がお寺に立ちあがりました。