河波忠泉氏は凄い

大和郡山藩の重臣であった薮田藩末裔の野田家の累宝塔への追加戒名彫刻に、河波石商社長の河波氏にご足労をお願いしました。
累宝塔の場合は、上から被さっています笠石を外さなければなりませんので、普通は男手が二人必要なのです。
河波さんの場合は社長一人で出来ます、一人で作業を勤める為にはちょっとした工夫が必要なのです。
笠を少し持ち上げて、薄い板をかまします、反対方を持ち上げて薄い板をかまします、これで一段上がった事になります。これを繰り返すと笠石が横にスライドできます。六角の柱石の中に嵌入されている仏心石を持ち上げて出す事が適いますので一人で済むのです。
そうして取り出した仏心石をトラックまで運んで追加彫刻が完了します。
終わるとまた中へ納めて薄い板を一段づつ外して行くと笠石が納まります、こうして一人で僅かな時間に終わってしまいますので施主への請求金額も軽減です。
特許もので感心しました。
施主の奥様と一緒にバスと電車に乗って帰りました。