お墓の相談者気質

日本で唯一のお墓の相談所ですから、全国から沢山の相談が寄せられます。電話、手紙、メール、ファックス、来訪、出張訪問。37年間勤めていますと、気質に変化が見られます。以前は、大切なお墓を建てるのに、一生一代、お家の大事という構えでしたので、真剣でしたが、今のお悩みの多くは、自己弁護のような、自分に対する不安の払拭が目的の質問ばかりでがっかりします。ご先祖の為や子孫の為の悩みではなく、自分の安寧の為にはどうすれば良いのかに集中します。また、遺骨をペンダントに入れたり部屋に置いたりも有りますが、時間が経つと必ず悩みが高じて来ます。始末に困っての相談には自業自得も否めません。母なる浄土へお還しする事こそ、安寧なる道であって、死者側に立っての判断を求めます。