イオンのお葬式に落胆

私は、全国へお葬式の講演に出掛けています。
とあるイオンにて『イオンのお葬式 お葬式参列マナー』と書かれた案内小冊子を拝見しました。
イオンは今や国民生活を引っ張る立役者です。
大変興味を持って拝見したのですが、ガッカリです。
大手でさえこのレベルなのです。
誰が監修したのでしょうか?。

『礼をつくす心を大切にします』と、大見栄は立派なのでが、基幹に間違いがあればいけません。
『お葬式』と言う言葉の意味は、葬儀と告別式を合わせて『葬式』と呼称します。
であるのだから、セットプランの内容に葬儀の文言が一切出てきません、有るのは告別式だけです。
宗教性を排除しているのかと思いきや『初七日法要』が料金に含まれたりしています。
葬式に初七日法要を含めてはなりません。
初七日とは死後七日目の裁判で有って不動明王登壇の法事を司ります。
葬式内で初七日を勤めないでください。

永代供養墓っと言う美辞の使用も禁句です。
永代って、誰が永代の供養を勤めるのですか??、誰が管理するのですか??。
有り得ない方便を天下のイオンが片棒担ぎをしない事です。

御香典の御札にまで言及しています。
新札を不可としています。
御香典の説明に、線香代やお花代としている言葉の通り、故人の霊前に手向ける御供えなのに、汚れた古札より新聖な新札が良いのに決まっています。
用意していた印象を避ける為に古札が良いなど、そんな屁理屈を天下のイオンがアドバイスするなんて程度が知れています。一度折り目を付けましょう、誰がそう言っているのですか?。

表書きも薄墨を勧めています『悲しみの涙で薄くなる』、まだ浪花節を言うつもりなのですか?。
普通の筆ペンで、はっきりしっかり弔意を示して欲しいのです。

水引も黒白と決まっています。
何処の世界に黄白を使うのですか?。
葬式で黄白使用は絶対に有りません。
黄白はそれ以降の法事使用です。
浄土真宗の御仏前も、仏教界では仏を佛の旧字使用が慣わしですから印字するならば『御佛前』がお勧めです。

影響力のあるイオンだけに、もう少し慎重さが有ればと思います。

私はヤフー知恵袋で葬式の回答をしています。
最近の質問を拝見していて、このイオンのアドバイスから悩んでの質問であった事を今知りました。
社会に貢献する企業が、一歩間違えると大元凶になる恐れがあります。