ご相談者のご自宅を訪問して

二十数年前から、事あるごとにご相談に応じているお家が有ります。
建墓指導もして大変喜ばれています。
今回もお申し出が有って出掛けました。
九十歳を超えられてお葬式等のご相談でした。
後々の事までお気をお使いのようで、娘さんまでご出席でした。
一つ一つがメモ書きされていて、それにお応えをする形でした。
現在墓地に有る灯篭を解体してほしい旨をおっしゃって驚いたのですが、
将来起こるであろう巨大地震での倒壊を恐れておられます。
そんな事を心配するよりも、今ある最善の供養を心掛ける事こそ優先で肝心です。
位牌を繰り出し位牌にしたいとおっしゃいます。
位牌がいくつも増えては困るので纏めたいようです。
位牌が増えるという事は子孫が継続するという事で有り難い事です。
紙芝居の様に纏めてはなりません、位牌は夫婦単位で50回忌まで立てて祀る物です。
夫のお墓に入りたくない。
何を言っているのですか、夫婦なのです、イヤならば離婚をすることです。
子供の身体には夫と妻の両方の血が混在しているのです、イヤだと言って半分を追放する事は出来ません。
それら三件の事を含めて相談が続行しましたが、各案も的確にお答えをして説明して行きました。
色々な悩みを解消して安寧なる家庭や法事が進められていきます。
奥様もご立派ですしお子様お孫様も仏事に篤く両親を大切に為されるお家です。