借りた恩は返したい

17才で療養生活を送っていたときの療友が来た。すっかり元気で公団に勤めている。あれから再発する事無く社会に復帰出来ている。何やかやと不平や愚痴を言ったところであの頃の生活と対比すると何と幸福な事か。私は思い出す、注射をするたびに看護婦さんが「この注射一本千円やで!」と言っていた事を。3年間の療養生活は全てが無料の恩恵を受けていた、確か結核予防法第25条とかに該当する為に負担は無料であった。全ては皆様の血税による所なのである。それから何年かして主治医が「肺切除による障害者に適合するから申請に行きなさい」と言ってくれた。私は若い身であるので障害者の申請を「税金を一杯払う年齢ですし申請は見合します、頂きたき年齢に達した時にはお願い致します」と言って辞退しました。身体も高齢になり甘えて障害者申請をしたい思いで一杯ですが、まだまだ頑張って税金を一杯払える立場で居続けたく思っています。友人は言いました「障害者やし、駐車禁止除外の札を車に置いておけば駐禁にはならない」と言う札を見せてくれた、私も欲しい!。健康でいる喜びで一杯なのだが、やはり欲や甘えも出て来るものとなっている。親や先祖や友人や皆様のお陰で頑張れる事が出来ている。