塔頭寺院へ行く

妙心寺へ行ってきました。禅宗大本山はさすがに風格があり静寂そのものの聖域でした。その中の塔頭寺院へ用事がありました。奥には院の名前となりましたご開山の御廟(御霊屋)があります。最近の死者にはたいていに院号が付けられますが、院号とは本山の周りに建てられる小さな塔頭寺院を造る事であり、一大工事を行う事なのです。「院号を付けるように住職に依頼したら50万円を希望された」とか「100万円を請求された」とか、あたかも住職の非業な金銭欲で請求されたが如く訴える人がありますが、50万円どころや100万円どころではないのです、院号を付けると言う事は一ケ寺設ける事ですから今のお金で言えば数億円のご寄進がなければ該当しない無茶な依頼を破天荒にしているだけなのです。大徳寺織田信長院号が付いた塔頭寺院が『総見院』ですし前田利家正室のお松さんの院号が付く塔頭寺院が『芳春院』なのです、それに匹敵する仏の道を歩まれているのでしょうか、それなりの覚悟をされて院号を付けられているでしょうか、お寺を建てて維持するぐらいの仏道に精進されていますでしょうか、院号に匹敵する寺院へ貢献されましたでしょうか。まして本願寺系統(真宗)には院号の付くお寺はありません、にもかかわらず死者に院号を付けるなど全く可笑しいな行為です、しかも親鸞聖人や蓮如上人ですら院号は付いておりません。