毎日の掃除

9時からの始業であるが私は8時には事務所に入っている。ビルの掃除を請け負っておられる小父さんがいる。お陰様で廊下はいつもピカピカである。私も高校2年生の時に掃除のアルバイトをしていたことがある。掃除会社の派遣で化粧品会社とボーリング場へ行っていた。化粧品会社では妖艶なお姉さんばかりでウキウキとしていたし何より化粧品のサンプルが頂けた。ボーリング場は早朝で大変だったが、掃除が終わるとお兄さんが試投をさせてくれた、そして自転車を飛ばして高校へ急いだ。汚れが拭き取れて美しく清潔に成る事は嬉しいことだ。掃除や後始末が出来ない若人が増えている、なぜ美しく整理される喜びを感得出来ないのだろうか。自分の飲んだ空き缶を平気で置いて行く、公徳心がない。自分の部屋も平気で汚れたままでいる、清潔心が無い。いずれも汚れた場所に棲む事が出来るのは邪悪な物体でしかない、清浄な場所にこそ生き物が生息する。美しい物を眺めると心が晴れ晴れとしてくる。毎日が心の掃除と心得たい。