墓地鑑定

石材店に請われて相談と墓地の鑑定に出掛けた。その霊園は一社で経営していて他の石材店を一切受け入れていません。つまり石材店のお客ではあるがその霊園では建立までのお世話が出来ないのである。であるならば私を呼んで経費を掛けてまでお世話をする事は商売的には全くの無意味である。しかし石材店は契約に結び付かなくても顧客へのサービスになれば良いとする精神でお世話をし続けている。霊園へ出掛けて新墓地を見させていただくと、墓地にしろ、墓石にしろ、環境にしろ立地にしろ大きな欠点は見当たらない。一社で経営をし墓石を建てている霊園にありがちな売れば良いとする姿勢が見当たらない、いたって常識的なそして正しい建墓が心掛けられている。安心の行く墓地に施主は大喜びであったが此処でお墓が立てられない石材店は残念そうな顔をしていることが対照的であった。この墓地は良くないと言って石材店が建てられる霊園に誘導した方が良かったのだろうか。