花灯路

暖かい夜で明日はまた雨ということで『花灯路』に妻と出掛けた。路の北の入口に当たる青蓮院界隈はさほどの人ではなかったが南の入口に当たる清水寺界隈は凄い人出であった。行灯に照らし出された幽玄なる通路のここかしこに生け花の大作が飾られている。出店も広告灯も無い素晴らしい光の空間である。寺院も夜間拝観を行って多くの人を受け入れている、格好の布教伝道の機会である。残念な事に広大な境内を有する東大谷が全く寂しい空間を呈している、人影も無い、しかし『バラバラでいっしょ』と言うコピーののぼりは掛かっている。寺院に大きく欠けている布教や伝道の絶好の機会だけに呼応しての活動がなぜ出来ないのだろうか。全くの蚊帳の外に居る現在の東大谷の取り組む姿勢を垣間見た思いがした、眠れる獅子は起きることなく枯れて死んで行くのだろうか。