先妻後妻は複雑になる

何度かお会いするご高齢のご婦人がある。ご主人様をなくされて3回忌が過ぎてもお墓が立たないばかりか現在住んでおられるお家を建て替えると言う、建て替えた所で住む人はこの奥さん一人なのである、息子は近くでマンション暮らし。ご主人様のお墓であるお家も立てないで将来どうなるか判らないお家を先行される人も珍しい、ある意味では薄情である。3回忌を過ぎて腐りかけた木標が傾いて立っている。またこの墓地は先妻さん側と後妻さん側が共同使用している為に将来もめることは必定である。先妻さん側のこの相談者の利益になるようにする為には一刻も早く息子の名前で建墓をして実績を作ってしまわないと共同であり平等であるこの墓地も取られかねなくなってしまう。ここも浄土真宗西本願寺門徒であるのにこの地域のお墓も五輪塔地蔵尊墓や霊標や霊の字が乱雑に闊歩している、寺院の僧侶はどこに眼を向けているのかまたどのような誇りを持ち合わせているのか嘆かわしい。宗教界で全くの無軌道はこの浄土真宗真宗のていたらくである、ハッキリと進言させていただこう、愛して敬っている真宗の教学の為に。『真宗門徒の墓つくり』と言う適書を精読されることをお薦めします。