涙の納骨式

今日は一年の折り返し点、夏越の茅輪くぐりが各社寺でなされている。今日は30年来のお付き合いのあった人の納骨式に呼ばれている。子供が無かっただけに死後の事を「福ちゃん頼むデ」と言われ続けて来られただけに、ご遺志の約束が叶えられてホッとしている。奥さんを亡くされて後を追うようにして亡くなった、大変仲が良い夫婦であっただけに奥様を亡くされてからの落胆振りは気の毒であった。納骨の後に親族の一人が私を紹介して下さった、そして皆様にご挨拶をする機会が頂けた。私は涙に詰まりながらお付き合いの過程のお話を申し上げた。親族の一人が、闘病誌として詳細な毎日を記した物を私に下さった。亡くなった日はあまりにもあっけなく書かれている。私から言えば病院側の手落ちだ。遺族としては子供が無い人でお世話になっていたと言う思いで寛容されたのであろうが私には許せない思いで一杯である。大勢の人に見送られて生前同様仲良く夫婦で南無阿弥陀仏のお浄土へ往かれている。