病院のハシゴ巡り

午前中は大学病院へ行き午後は内科の医院へ行き晩は歯科へ行く、この歳になると病院のお世話になる事も多い。どの科も満員で長時間待たされる事も覚悟の上である。生きて行く為には自分の体の管理が先ずは肝心である。身体の事は一生懸命であるのに何故お墓の事には無関心なのでしょうか。身体には辛苦が付き物であるがお墓は死後の事であるから無関係を装う。葬式も不要、お墓も不要と言う一見文化人的発想は如何に自分史を否定しているかに気が付かない。死んで終わりではない『END』ではなくて『AND』の続きがあるのである。死者が仏となって死後は我々を守ってくれる思想である。自分の身体はご先祖から頂いたものである、大切にする事は当然であるがその身体から遊離した魂の世界にも責任を馳せる事こそ肝要である。高松塚古墳の壁画が重篤であって外科的処方がなされる、国の税金の大金を使って。昔のお墓をこのように手厚く看病を施すのに、何故最近のお墓に付いては研究も補助もなされないのか、これではお墓の病気は蔓延してしまう、実際問題として手が付けられなくなっている今のお墓に誰も気が付かないでいる。