お写経を書く

相談者へは必ず建墓の折には写経を書いて石棺内へ奉納する事を薦めている。しかし私自身が書く機会は余り無い。亡き友人の為に浄土真宗正信偈を書写している。薄っすらと書かれている字の上から筆ペンでなぞれば良いのであるが簡単そうでそうでもない。また字体が旧字や慣れない字が多いので戸惑いながらもお経に親しむ魅力もある。偈文を唱えながら何時しか友人との思い出を頭に浮かべている。お経を書く事でしか貢献できない事を悔やみながら感謝の念が身体にみなぎってくる。