お墓は石の買い物ではない

相談手紙の末尾に予算が書かれている。金持ちと思うのだが『1000万円』とある。私は、どれだけ良い石を付けても600万円にしかならないと思う。石材店は顧客の希望を叶える為に、これでもかとばかりに石材を付け加えると推測される。それでは石のデコレーションで石を組み立て並べただけになってしまう。喜ぶのは石が売れた石材店だけであって肝心な亡き人は喜んではくれない、供養の薄い墓は墓ではない。金持ちは金持ちなりに予算を掛けられるのは結構であるが、今の流行の言葉で言えば『もったいない』、無駄のなき様に一生懸命に建墓に勤めていただきたい。