累宝塔が聳え立つ

地下から頂いた骨壷が5個有った。
五個とも中に泥が入っている。
これって仏の姿だろうか?、汚い、としか言いようがない。
般若心経が書かれたお骨袋に移し替えて石棺内へ納めさせて頂いた、
呪縛から解放された様に活き活きと仏として還って行く。
「アッ、日食や」たまたま空模様に見上げた職人の声に全員が空を見た。
太陽が半分欠けている。
うす曇であるからハッキリと見て取れた。
千載一遇の吉祥日に、この家のお墓が聳え立った。
雨に障られる事なく大変良い工事日だった。
土が不足をしてダンプで買い回ったのだが、
ある建材屋の社長が、車を先導して山の採石場まで連れて行ってくださった。
大変有り難く深く感謝している。
聖地に聳え立った累宝塔には『南無釋迦牟尼佛』とお釈迦様が迎えられている。
このお釈迦様に抱かれてご先祖の30有余名が祀られる。