善光寺の裁判

長野地裁の判決があった。
貫主の負けが報じられている。
訴えられている内容が、
女性問題と自筆の書の販売が月刊誌に報じられた事を受けての辞任要求だ。
善光寺貫主は本山の比叡山からの任命で有って政治で言えば官僚世界の中へ送り込まれる大臣に相当する。
ぬるま湯に浸かって己の春を謳歌している官僚支配の地元の寺院からすると、本山から派遣されてやってくるお目付けの貫主の改革的な行動に反旗を翻す不届き者の住職も多いだろう。その結果が、あるべき姿勢でないスキャンダルを起こしての失脚狙いと言う出家者では考えられない醜い手法を駆使して失踪を計る。
女性問題って、どう言う女性の事を指しているのか?。
長野放送の女性キャスターとの打ち合わせをホテルの喫茶室で行なっていたことが醜聞なのか?。そんな事をいちいち取りざたされていたならば私など毎日が醜聞だ。自筆の書を高額に販売したなど可笑しな作り話を持ち出している。私が知る限り、貫主が金銭欲名姿勢を持ち出した嫌な姿を見た事が無い。善光寺貫主であると共に、自坊の住職でも有って我々のお寺の住職でもある。住職として色々依頼を重ねているが、住職と共に善光寺貫主としても見ている。菅総理大臣も総理大臣と共に、個人のプライバシーもあり、地元の国会議員でもあるはずだ。いずれにしろクダラナイ醜聞で失脚を狙う卑劣極まりない手法に呆れている。それって宗教界がする方法なのか??。
よっぽど貫主側が悪質であるならば、任命権者の本山の比叡山が黙ってはいないだろう。濡れ衣を着せられて辛い状況に追いやられながらも、粛々と貫主の業務を孤高に過ごしておられる本人の苦労を思うとやるせない。