遠いと言って御参りに来てくれない僧侶

お墓が立つと、開眼式と言って入仏のお勤めを僧侶がなさる。
浄土真宗では建碑法要と言っている。
普通のお寺では裏へ行くと墓地があって墓石が立っているが、
浄土真宗では墓地を持たない宗派だから、
他に墓地を持たなければならなくなる。
自ずから、自分の寺ではない所まで住職に足を運んで頂かなければならなくなる。
そこで「遠いから行けません」と言う冷酷な返事が帰ってくる。
私は、もっと遠い京都から相談者の家まで来ている。
僧侶のサービスって一体何なのか。
お墓が立ったならば、遠路を厭わず心熱き読経の御勤めをする事こそ肝心なことなのではないのか。