お墓の悩みの解消

相談者の案内でお墓を三箇所見て回った。
一箇所目は、浄土真宗のお家であるのに五輪塔が立っている。一基のみでしかも四方梵字が刻まれている。恥ずかしくも般若心経を納めた事が誇らしげに書かれていた。五輪塔の頭に有る宝珠の先が尖っていない(尖ってなければなりません)。
囲み石(結界)が無いので畑の真ん中に立っているような感じがする。
これを建てた石材店に苦言を申し上げたいし、拝んだ僧侶にももっとしっかりせよと言いたい。
二箇所目は、正しい浄土真宗のお墓が立っている。十数年前に、私の本を買って読んで建てたそうだ。
三箇所目は、かなり古い墓塔が立っている。
200年以前かもしれない古塔だ。
しかし、五輪塔と宝篋印塔の部分が合成されて組み合ってられている。
この地に五輪塔と宝篋印塔が有った事は事実だ。
それを触るのは怖ろしいと言う事で、横に有った墓石を解体して他所へ引越しをしたらしいのだが、解体した台石を後方に捨て去ったのみの後始末の方法に問題が有る。
何れの場面に有っても、もう少し専門家としての石材店の動向が不十分な気が否めない。
もっとしっかりと対応をしてあげて、正しい建墓に心掛けて頂きたい。