お位牌の享年は数え歳で

石材店の相談で建墓指導を行っていた。
故人の享年が位牌に70才、過去帳に71才と書かれている。
私は、死亡年月日から生年月日を差し引いて1を足すと71才が正しいと答えた。
仏事は『数え歳』で行くので71才で間違いがない。
僧侶も71で数えるのだが、昨今の若い僧侶には満年齢で済ます人も有る事はある。
71才で刻むように指示を済ませていたのに、
施主宅から私へ「位牌を作りたいので先生にお願いします」と発注が有った。
私は躊躇する事無く71才でメーカーへ発注を済ませた。
石材店からお墓が立ちあがった旨の電話が有った時に何気なく聞いてみると
「先生に71才と聞いていて刻もうとすると、現在の位牌には70才と書いてあるので70才で刻んで欲しいと、言われてそうしました」との事。
私はそれを知らない。
71才が数えで正しいのだが、
お墓と位牌が違っていれば子孫が混乱するばかりだ。
位牌の彫刻に71才とオーダーを出していたが急遽70才と変更をして施主にも承諾をとった。