巻石も色々あります

聖なる墓域を石で囲まなければなりません。
穢土と浄土を区分けする結界石なのです。
普通は巻石と呼ばれていますが、
最高の欄干で囲まれた墓地が九州福岡に在ります。
昭和62年と言う随分前に私がお世話をした累宝塔と欄干のお家を訪ねました。
凛として聳え立っています。
その昔、
比叡山延暦寺の座主でありました山田恵諦大僧正命名建立の仏塔です。
浄土真宗のお家ですから、浄土真宗親鸞聖人のお墓であります横川式に倣っています。
また、正面文字は信州善光寺貫主の小松猊下揮毫の立派な文字で南無阿彌陀佛と書かれています。
思わず合掌礼拝の姿勢となり頭下がる堂々としたお墓らしきお墓であるのです。
25年前に立ったお墓と巻石が今も立ち尽くしています。