比叡山仏教講座

天台宗京都教区から延暦寺会館で行われた比叡山仏教文化講座へ行ってきました。
慈覚大師円仁の１１５０年遠忌を記念して
第１講　王　　勇　　先生　(北京大学教授)
第２講　金　　文経　先生　(崇實大学名誉教授)
第３講　阿南　史代　先生　(テンプル大学講師)
第４講　酒寄　雅志　先生　(国学院大学栃木短大教授)
四名のご講義が有りました。
いずれも、慈覚大師円仁についてのお話です。
私も昨年と一昨年の二回に渡って、
円仁が訪れた中国山西省の五台山竹林寺と南台を訪ねています。
竹林寺には円仁が訪れた事を記す小さな碑が立っていましたが、私からすると業績を称えるにしては物足りない碑でした。
私は飛行機に乗りバスに乗って着きましたが、命を賭して入唐求法された事を思うと涙を流しました。
東台の峠から中台の寺院を眺めて感涙したと言う円仁旅行記の通り、
私もはるばるやって来た五台山の寺院群を眺望して涙を流しました。
各先生が論じられましたように、
円仁の使命感が伝わりました。
私も、何かと落胆気味なのですが、
正しき建墓道を邁進すべく、
慈覚大師円仁を先達師匠として、
使命感完遂の為に、
精進して行く覚悟の持てる講座でありました。