友の法事

彼が亡くなって9年(10回忌)になる。
一番の親友でした。
電車とバスを乗り継いでご自宅へ御参りに行きました。
日中の御勤めに参列する為に妻は既に列席を済ませていました。
仏前に御参りをすると昔が思い出されます。
私が入院する前の元気だったあの頃。
秀才で家柄が良い彼と、雑把な私と、何が合ったのでしょうか。
思い出話をしているとご子息が帰って来ました。
某大学の助手をしています。
研究論文揮毫で多忙の中を、私が来ると言う事で時間を作って帰って来てくれました。
私も会いたかったのです。
すっかり良い男に成って何の心配も無いのですが、
34で独身と言う事が気に成ります。
小父さんの不要なアドバイスを受けて困惑そうです。