開眼供養式(納骨)東京

10時から式が始まった。石屋の職人さんも3名お越しです。
開式を前に、解体地から出て来た7個の壺を、サラシのお骨袋へ移し替えます。
壺の中は水浸しです。これではとても浄土だとか聖地だとか言うには、ほど遠い惨状です。
移し替えると、石棺内へお納めして土へ還します。
東京の石屋は初めての事と言っていますが、僧侶は「これが正解なのです」と言っています。
壺のままの保存ではないのです。
お墓を閉めて御供えをお飾りをしました。
僧侶の読経の前に、墓塔に巻いていますサラシの布を施主と私とで外して行きます。
晴天の太陽に照らされた、五輪塔と代々墓が輝きます。
読経裏に施主を先頭に書写された写経奉納です。
家宗旨に則して書かれた般若心経と観音経を奉納します。
お墓が立てば僧侶が読経をしますが、各人が書いて納める写経こそが最高の贈り物であり供養なのです。
開眼式の主催は僧侶であるのに、御経が済めばそそくさと貰う物を貰って帰って行ってしまいました。
法話も何もありません。時給で言えば幾らになるのでしょうか?、結構な商売です。
引き続いて清めを私が勤めます。
ご本尊様のお釈迦様に座って頂く為には騒然雑然としていたのではいけません。
墓地の四隅にロウソクを立てて灯りを点します。
そこへ、施主が塩を盛ります、故人の奥様が米を盛ります、叔父さんが酒を注ぎます。
余れば、施主が墓域内の空地へ撒き清めます。
各人に散華を一枚づつお渡しをし、五輪塔へ向け、代々墓へ向け、撒きます(散華供養)。
隣近所の墓石へ、工事中の騒音などの非礼を詫びる意味で少しの供養を捧げて回ります。
骨壺は石屋さんが処分してくれます、不要なのです。
最期に福原がご挨拶を行います。
目の前に立つお墓の意味や施主のご苦労を称えます。
禅宗五輪塔は『梵字のキャカラバア』では無く『空風火水地』でなければなりません、しかも純金箔が入れられています(エナメル不可)。