慈母の葬式

公益社様が心のこもった祭壇を作って飾って下さった。
棺桶は三輪木工、お花は花芳さん、何れも親しい。
遺影は次兄が用意してくれた。
成就祝いの賞が総理大臣と知事と市長のが飾られている。
息子も浦和から来てくれた。
従兄弟たちの若手も久し振りの顔合わせで会話も多い。
14時から連光寺住職羽栗周映導師による葬儀告別式が始まった。
お仲間の高齢者のお焼香が続く。
中央に白木の位牌で『徳成院釋妙寿』と輝いている。
父の徳海院と徳つながりだ。
息子の嫁の里の両親も昨夜に続いてお参り下さって嬉しい。
位牌を長兄が持ち、次兄が骨壺、弟が遺影を持ち、私が遺族を代表してご挨拶をさせて頂いた。
迂闊にも涙で話し言葉が通らない。
中央斎場で一時間ほどの待ち時間が有る。
息子達は従兄弟たちと仲良く歓談している事が頼もしくって微笑ましい。
骨太の母だったが、細い焼骨ばかりだった。
母宅へ戻って住職の還骨供養を勤めて頂く。
タクシーで夕食会場へ移動し、長男の挨拶と長女の献杯の挨拶後は
全員が母の思いでの一コマを披露して行った。
明治戦前戦後と大変な中を5人の子供を育て上げて来た。
享年104才の長寿DNAを我々は頂戴している。
一番迷惑をかけた私にすると、お返しを母から社会に変えて行きたく自覚を深めた。