叔母の通夜

朝の6時に、島屋の叔母の娘が仕事へ行く前に御参りへ来た。
通夜を前にして16時に納棺が有るが、それまでは叔母と直に接する事が叶う。
三人の子供、八人の孫の大所帯となっている。
すっかり元気を無くした叔父の話し相手になっていたが、倒れてしまって掛かりつけの医院へ行った。
島屋の叔母も来た。
顔が判らない人が来て私の傍にやって来た。
私の名前を言ってくれる、誰だろうと思っていると「浜本の息子です」と、
久し振り、40年振りだから判らない。
同じように女性から声を掛けられた、判らない、観光港の店に居た叔母の姉の子で当時は女子高へ通っていたから判らない。
葬儀屋さんが来て私を交えて打ち合わせ。
喪主は叔父で、長男が居るが次男が親族を代表して通夜と葬儀の挨拶をする。
娘は来てからずーっと母のご遺体に付きっきりで顔を撫ぜ続けている。
これでは先が思いやられて心配だ。
納棺時には顔に化粧を施し、棺を被う布には親の着物を掛けている。
私に仕切るように熱望する。
棺に納まった時点で、全員で合掌礼拝をした。
いよいよ葬儀会館へ移動する。
長男の車に乗せてもらって二人きりでゆっくりと話が出来た。
長男の考えを聞いていると、当家の長兄を思い出した。
19時からの通夜の為に最上は既に飾りを終えていた。
叔母の一代記が放映されていて懐かしい。
長居をしたいが、どうしても帰らなければならないので通夜を参らずにタクシーで駅へ向かい最終ののぞみで帰宅をした。