蔵王堂でのお墓の研修会の第三日目

今日は早朝6時半からの蔵王堂での朝座に参加します。
明るくなりつつは有りますが、静寂な参道を進みます。
日本で二番目の巨大な木造建造物が出現します。
大きさでは東大寺に次ぎ、古さでは法隆寺に次ぎます。
鉦の音に続いてお勤めが始まり、経本を手にした我々の唱和が始まります。
三礼から始まり、観音経や寿量品や般若心経が響きます。
僧侶が、参拝の仏教墓塔研究会の参加者各家の供養を上げてくれます。
焼香を済ますと堂内の巡拝です。
最後は全員で役行者尊前で心経を唱えます。
朝食が済むと残りの時間を石材店の実利に向けての研修講義を福原が勤めます。
休憩の時間も惜しみますし、ゴルフなどの時間は有りませんし夕食にコンパニオンも有りません、研修研修に体験体験に講義講義の密なる時間に疲弊気味ですが、皆さまも真摯に取り組まれるお姿が立派です。
石材店にお願いです。
お墓は石組ではありませんし、施主は石を買いに来たのではありません。
単なる地球の石コロを仏像に変化させなければならないのです。
仏像に成った石だから、僧侶が入仏供養を行うのです。
仏の石に成っているから亡き故人が祀られるのです。
田中宗務総長も言い切りました『お墓は祀りだ』と。
仏を迎えた石とは、南無阿彌陀佛であったり、梵字を刻んでの福原家先祖代々であったり、仮に福原家之墓と言う墓石でも後部に塔婆立てを造って卒塔婆を立てさえすれば適いますし、写経の一枚でも納めれば262体の仏像をお納めした事になります。
施主宅に営業に向かった時は、先ず仏壇と神棚を拝みます。
正しい座布団の置き方を話します。
正しく香炉が置かれているかをチェックします。
位牌の並びの説明をします。
位牌の頂部に梵字が有るかどうかを見ます。
ご本尊様と脇侍が有るのかを見ます。
三具足や五具足を説明します。
神棚の真榊が有りません、これを揃えるように説明します。
注連縄の掛け方を説明します。
三社の御札を説明します。
屋根の上の千木が正しいかどうかを見ます。
墓地案内の時の注意です。
進路は向かって左を進み右回りを心掛けます。
奇数が陽数で吉数ですから契約困難者には奇数墓地を勧めます。
風水の話をし絶好の霊園である事を説きます。
土は盛り土でなく、削り土であって処女の土である利点を言います。
契約時の注意は、石の産地と等級を明示します。
工事着手の吉日と開眼供養日の吉日鑑定をして差し上げます(占い師に任せてはなりません)。
宗派別お墓石彫刻例を学びます、同時に位牌や写経例を教えます。
開眼供養式では必ず立ち会います。
納骨の式次第を仕切るのです。
写経奉納は必須です。
四方の隅に線香を立て塩と酒と米を撒き散華を行います。
最後に伏見稲荷など神社参拝の奥義秘伝を伝授いたしました。
右回りの原則を厳守です。
参加者全員から三日間の研修の結果報告をして頂きました。
実り有る研修であったと全員が言って下さいましたし、福原に対するお褒めのお言葉を頂きました。
しかし、私は導入の一端をお話ししただけで、後は各自のご努力によって今に見る盛大で繁栄の基礎を拝見出来ているのです。
山の中に在る霊場に坐ったが為に得る物は巨大です。
身に得た知識や体感を明日からの人生の生き方に、家業の助けに、施主への力に、祀られるご先祖の為に成る大きな前進の一歩であった事は間違いありません。
結果を踏まえて、宝木石材様の万歳三唱でお開きに成りました。