お盆とお彼岸の基礎知識(神戸新聞文化教室)

これだけは知っておきたい『仏事のイロハ』シリーズの4回目として開講されました。御盆は、盂蘭盆の事で、倒懸の苦しみから抜け出す方法が解かれる、目連尊者の母を救うお話が説かれています。お盆には三種類ありまして7月15日(新暦盆)・8月15日(月遅れ盆)・8月28日(旧暦盆)です。仏教って大変ありがたいですね、亡くなった両親たちが帰って来るのですから、盛大に御供えをして待ちかねています。故人が仏壇に帰って来ているのであればお墓へ御参りに行っても留守で行かなくても良いのではと言う人も有ります。死者の魂は仏国土へ、借り物の肉体は土へ還すのですから、墓地への御参りを欠かしてはなりません、死者は二か所に在るのです。死を迎える活動が『終活』と言われていますが、私の活動は終活で終わるのではありません、葬式以降の法事や仏壇や墓石は『END』ではなくて『AND』の世界への乗り継ぎなのです。大勢の方のご質問にお答えをし、次回は9月1日です。