磊石(株)様の社員研修会

私は41年間、石材関係の仕事に携わり、全国へ講演相談会や社員研修に出掛けています。
しかし、京都府城陽市に有ります磊石(ライセキ)様のように年間契約で月一の社員研修は初めてです。
今日も13時半〜15時まで、全国から社員がお集まりになって研修を受けられます。
みな、食い入る様な熱心な眼差しで学んでおられます。
今日は、各宗派ごとの五輪塔や供養墓の刻み方などですが、五輪塔と位牌墓が建てられない、予算が無い墓地が狭い家の為に、五輪+墓の役目を有する供養墓一基の建て方を伝授しました。
宝篋印塔の杞憂なる問題は、現在建てられている宝篋印塔に『覆鉢(伏鉢)』が無いという間違った塔が蔓延している事です。これは一刻も正して訂正をして正しい塔を施主に提供しなければなりません。
また、宝篋印塔四仏には顕教密教の宗旨によって刻む梵字が変わる事も周知しました。
墓地の周囲の州浜や柱が有るならば、守護四天を刻むことも提案です。
本来、寺院は塔が中心で四天王寺などはそうです。それが金堂の横に移り(法隆寺)、薬師寺のように両サイドへ行き、仁和寺や東寺のように隅に立ち、今では塔が見られずに、ご本尊様となって仏像に手を合わせます。
塔こそが、インドの釈尊のお墓のスツーパであり、漢訳されて卒塔婆と成って、塔婆とか塔と呼ばれています。
日蓮宗法華経を尊ぶ宗派は多宝塔がお勧めです。
多宝如来釈尊がお並びの見宝塔品由来の仏塔なのです。
講演を終わって、多くの石材店が有りますが、磊石様のように常に研鑽研究して取り組まれる立派な御店でお世話を受ける施主のお家は幸せと思います。
墓石は石の買い物ではありません。
家宗旨に則してご本尊様を迎えて亡き方が抱かれる成仏が叶うお墓造りをお願いいたします。