墓石には必ず仏種子彫刻

ご相談が有りました。
墓石の仏石(棹石)には、必ず仏種子を刻みます。
お墓に手を合わしますが、何に向かって手を合わせるのでしょうか?。
墓石に刻まれているご本尊様、つまり家宗旨の仏さまに対してなのです。
それが、仏種子で示されています。
キリークは、阿弥陀様の梵字の仏種子。
ア字は、大日如来梵字の仏種子。
円相は、お釈迦様の教えを示す仏種子。
妙法は、法華曼陀羅の仏種子。
狭い墓石正面の頂部の白毫の位置に、仏のマークを刻んで仏そのもののお身体にする事こそ建墓の大いなる意味が有るのです。
仏も迎えていない単なる石組にしてはなりません。
今日のご相談者にも、その点を力説いたしました。