大地震と大津波

今年一年を言い表す漢字として『災』が大書きされている。正に災難の連続であったような気がする。更に追い討ちを掛けるようにスマトラ沖地震の凄まじいニュースが飛び込んで来た。地上の楽園も地震を受けて凄惨な瓦礫の山と化している。明日は我が身であって常に危険とは隣り合わせになっている。地球が回っている行為に正月も盆も無い、ただただ毎日が回っている。正月のバカンスを楽しんでいる人を待っていた家族にとっては大変な悲しみとなってしまった。外国で亡くなった場合の遺族の方はどのような葬り方を希望されるのであろうか。自然葬であるならば美しい海で亡くなったのだからそこでの葬りとなるのだろうか。日本へ連れ帰っての葬りだろうか。私は自然葬や散骨をする人の気が判らない。日本へ連れ帰って日本の土に葬る事こそ遺族の希望になるはずだ。動物には死者を葬るものと葬ることの出来ないものに分けることが出来る、人間は他の動物と違って葬ることを知っている生き物である。『人間とは』の定義は死者を土へ還す動物それが人間なのである、人間らしく死者を敬虔な気持ちで持って土へ還す事こそ墓であり人間なのであると言えよう。阿弥陀様をお迎えした墓石の仏の世界の浄土の土に肉体が還って行きます。