大僧正猊下

いつものようにお墓参りに行くと大僧正が部屋でお茶を飲んでおられた。「信士と書かなければいけないところを居士と塔婆に間違って書いてしまった」とおっしゃっている。居士と書かなければならない所を信士と書けば問題であるが、居士にしてくれと言う亡き人の声と思われる。3月には珍しく小雪が舞う寒い一日であった。大僧正も息子さんに住職を任せて今はお孫さんの大学卒業後の宗教家活動を期待しておられる。お孫さんと我が息子は友人であって将来の私の死後の御勤めを任す人になります。霊園の管理人さんと世間話をして帰る事が墓参の楽しみとなっています。