世界の中心で、愛を叫ぶ

私の中年の妻は、韓流のドラマとこの世界の中心で愛を叫ぶに夢中になって見ている。前回も指摘したようにお骨を粉に砕いて撒くシーンがある。女性の視聴が高いドラマであるだけに美化した場面が遺骨やお墓の在り方に大きく影響を与えている。色んな選択肢が生まれる事は良い事なのだが、自然界の思い出の場所であるだけの理由でお骨を撒き捨てる事は考慮しなければならない。オーストラリアの大地に遺骨を撒く場面だが、この娘の親はどう思っているのか一向に伝わってこない。愛する人の火葬骨を粉に砕く場面も放送しなければならないと思う。音楽や背景が素晴らしい光景を演出しているが、それに酔ってはならない。また日本の石材産出地としても有名な庵治町が一躍撮影場所として有名になったし石材店も協力しているが、これも石材業界としては頂けない。墓石を立てる傾向とは逆の散骨と言うものを奨励しかねない思想に対してこれで良いのかを深く反省して欲しい。