建碑法要式

真宗大谷派の施主のお墓開きの儀式に参列させていただいた。亡きご主人様のご遺骨を抱いたおばあ様がいとおしそうに抱きしめておられた。正しいお墓に納める喜びは理解できても亡きご主人様の重みのあるご遺骨が今日で浄土の土へ還る寂しさはある。真宗では正面文字を必ず『南無阿彌陀佛』として頂いて決して偶像である福原家之墓とはしない。五輪塔も建てないし地蔵尊墓も建てない。居士や大姉も付けないし霊位や霊標の言葉も使用しない。正しき立派なお墓が堂々と立つ事で施主も住職も大満足なお顔をされ、お世話をさせて頂いた私も至福の時間を持てました。真宗と浄土真宗のお墓の建て方には随分と不十分な所があり、寺院や本山にて研鑚を深める必要があります、石材店におかれても十分に注意をして取り組まなければなりません。