指定業者制の悪癖

名古屋で行われている万国博覧会の会場での飲食は、当初では持込が禁止されていた、他でもない出入りの業者への厚遇である。持込が出来なければ会場内で飲食を済まさなければならない、不味くても高くても煩わしくても。お客の為ではなくて会場内へ出入りしている業者の為の制度である。小泉首相の鶴の一声で持込が可能になった。同じ事が墓石の業界でも言えることがある。霊園や寺院の建墓が指定業者制を採る事で他からの施工業者が入れない事である。つまり競争原理が発生しないし顧客へのサービスも皆無となる、高飛車な態度でイヤであれば出て行けと言わんばかりである。他の購買のように、どこでも売られているならば賢い顧客は良心的な他の業者で買い求めるが、霊園となるとおいそれとはいかない、何処でも売られていることが無いだけにイヤであっても不条理であっても買い求めざるをえない。建つお墓は石屋のためのお墓であって施主の為や亡き故人の喜ぶお墓は建たない。墓地は買って登記をするものではなく、永代に渡って借りる使用権を頂くだけであると言う言い方で指定業者での建墓でしか叶えてくれない。専門家と見られている石屋や寺院や占い師は全くお墓の事を知っていない、結局お金を出す人がそれに値しないお墓を正しいと錯覚して建て終えるのである、鶴の一声が欲しい。