死者の霊への回向

お寺で御勤めが終わって、寺務所で話をしていたのですが、身の回りの人の多くが何らかの病を持っているのです。
高齢ですからそれも致し方ない事なのですが、語るは病気自慢なのです。
少しでも苦痛から解放された毎日を過ごしたい物なのです。
妻も手術を経ましたが相変わらず痛いと言っていまして可哀そうなのです。

親しい石材店の社長が亡くなって数か月が過ぎています。
お母様から依頼が有って読経供養をして欲しいと言う事で出掛けました。
真面目で優しい社長で、立派にお父様の後を継承しているかに見えました。
真面目であり過ぎたが故に自死を選ばれたのです。
工場の場所へ行って、家宗旨の真言宗教義に則った経典を読誦しました。
そこだけではなく、執務しておられた事務所でも読経供養に勤めました。
お母様も大変満足されて安らかな気持ちを得られました。
正面に虹がかかって安らぎを感じました。