お仏壇の厳修

お仏壇を新たにされたのですが、旧の仏壇をそのまま残されると言う、不安のご相談に出掛けて来ました。
新たに仏壇を求めれば、実家にある古い仏壇を始末するのが普通なのですが、聞く所に依りますと、実家近くに居られます親戚兄弟の願いを聞き入れての事のようです。
旧の仏壇と位牌、新宅には新しい仏壇と位牌が有ります。
新宅は本社(本寺)、実家を支社(別院)と言う捉え方の次善策をご指導いたしました。
これで、ご主人の願いも、親戚の願いも両者の思いが解決できます。
新宅では、新たな仏壇に入られます新たのお位牌をお迎えする読経を厳修致しました。
真言宗智山派ですから最高のお経である理趣経をお唱えさせて頂きました。
奥様もご熱心でありご主人様もご理解のある紳士で、羨ましくもお手本のご家庭でありました。
こう言った方のご依頼ですから私も真摯に一生懸命にご相談に応じ御勤めを行いました。
御本尊様の大日如来が素晴らしく、5万円だなんて信じられません、どう見ても20万円は超えます。
お位牌も正しく梵字の阿字が刻まれていて、真摯な住職と仏壇屋さんの姿勢が窺えて好感が持てます。
出来まいたならば、向かって右に弘法大師の絵像と向かって左にお不動さんの絵軸を掛けて下されば最高です。